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2022年01月24日2022年01月23日

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代田小学校で租税教室

こんにちは、世田谷区で税理士をしている井戸川です。

いつの間にか2022年になっておりました(笑)

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

今年もいろいろなことにチャレンジしたいなと思っているのですが、先週早速その1つである租税教室のメイン講師をさせていただきました。

昨年の夏ごろに初めて租税教室の補助講師をつとめたときは、1コマの中の15分程度を担当しましたが、今回は45分フルで2クラスを担当しました。

 

メイン講師ということで気合も十分。

もともと先輩税理士から引き継がれていた内容に、前回の租税教室をふまえて変えた方が良いなという部分を修正して台本をつくっていきました。

しかし、内容が結構盛りだくさんになってしまい、考えた内容全てを授業で行うことはできませんでしたね。

そこは反省点としてまた次回講師をするときには考えたいと思っています。

 

一応、工夫したことを挙げておこうかなと思います。

やっぱり他支部の税理士がどのようなことをやっているかって気になって調べたりするのですが、そんなにたくさんの情報はおちていないんですよね。

というわけで誰かの参考になれば幸いです。

今回の租税教室で工夫したこと

導入部分

もともと「税理士とは」というお話をすることになっているのですが、ここでは2つ話を追加しました。

1つ目は、生徒から将来の夢を聞きながら、その将来の夢と税理士との関わりについてお話し、税理士の仕事も知ってもらう形にしました。

一応、小学生の頃の将来の夢といえば、個人事業主的なものが多いだろうというもくろみです。

嬉しかったのは、1人だけですが税理士になりたいという子どもがいたことですね。

2つ目は、なぜ税理士になったのかということをお話しました。

これは先生との事前打ち合わせで話してほしいと言われたことなのですが、最近の小学校ではキャリア教育として様々な職業の大人の話を聞く機会が多いようです。

そのような流れで、税金の話だけではなくて職業の話も少し多めにお話しました。

 

税金クイズ

ここでは、どのようなものに税金が使われているのかということを知ってもらうため、例えば、「校舎を建てるのにはいくらぐらいかかるでしょう?」といったクイズをしています。

今回の授業では、時事ネタとして「小学生・中学生全員にタブレットを配るのにいくらかかったでしょうか?」というクイズを出しました。

予算規模で4500億円とかなり高額なのでインパクトはあったかなと思います。

 

一方でこのままでは子どもにばかり税金が使われているという印象を与えかねません。

なので、まとめの際にSDGsを引き合いに出し、SDGsのキャッチコピーである「誰一人取り残さない」を紹介しながら、子ども・大人・高齢者・病気の人・車いすの人・外国人全ての人たちが日本で安心して暮らせるようにするために税金は使われているといった感じでまとめました。

後から考えると少しふんわりしすぎているかもしれませんが・・・

SDGs自体は小学校でも習っているようで、単語はしっていましたね。

 

消費税の話

ここは前回の租税教室でも担当した部分なのであまり変わらずですが、今の消費税率が高いかどうかというアンケートに対して、高いと答える子どもが少なかったのが印象的でした。前回もそうだった気がします。

まぁ、まだ消費額が少ないのでということもあるかもしれませんが、子どもなりに現状を憂いているのかもしれませんね。

 

税金集めゲーム

北沢支部では、三羽のうさぎの国を仮定し、それぞれ保有している人参を何本ずつ税金として集めるのかということを考えるゲームをしています。

ここでも2つ今までと変えたことがあります。

まず、持っている人参の数を変えました。

もともとは100本、300本、1000本をそれぞれ持っていて、そこから300本を集めるという問題でした。

ただ、前回の租税教室ではこの本数だとキリが悪くなって、計算することに時間を費やし過ぎてしまう子どもも多かったのです。

なので、今回は200本、400本、900本として、そこから300本を集めるという数字にしました。

出てくる答え自体は前回と差はありませんでしたし、理由もしっかり考えてもらうこともできたので良かったのかなと思っています。

 

もう1つは、どのような施設をつくるのかも考えてもらいました。

もともとは人参を保管する倉庫をつくるということで決まっていました。

ここも折角なので自分たちで選んでもらいたいということで、倉庫・学校・遊園地を選択肢として挙げ、なぜその施設を作りたいのかということを意見として出してもらったうえで、最後は国会方式の多数決で決定してもらいました。

施設ごとに簡単な説明として、

●倉庫は台風などがきても人参がなくならなくて安心

●学校は将来的にもっとたくさんの人参がつくれるようになる

●遊園地は楽しく遊べるけど仕事しなくなってしまう

という設定を話しています。

長期的な視点をもって学校と答えてほしいなというもくろみがありましたが、ここでは想像を超える議論がありました。

Aさん「今ある人参をしっかり守りたいので倉庫」

Bさん「学校をつくることで将来はもっと豊かになれる」

Cさん「学校をつくっていっぱい人参をつくれるようになっても台風で飛ばされたら意味がないので倉庫」

私はCさんの意見までは想定していなかったので素直にCさん凄いなと感じましたね。

このクラスでは多数決で倉庫になりました。おそらくCさんの意見が伝わったのではないでしょうか。

 

その他

というわけで当初のシナリオから比べると盛りに盛ってしまったのでこの辺りで残り5分くらいで焦っていました。

本当は、日本には50種類ほどの税金があるという話から、タブレットを使って日本の税金を検索してもらおうと考えていました。

唐突なGIGAスクール意識(笑)

ただ時間がなかったのでカットです。

調べてもらったものを挙げてもらい、私の方でその税金について簡単な説明をして、適当にノーマル・レア・スーパーレアみたない感じで振り分けて、スーパーレア探そうみたいな感じで盛り上がることを想定していました。

 

あと、質疑応答も時間があまりとれなかったのですが、「税金を納めない人はいるの?」という質問で時事ネタとして鬼滅の刃のアニメ制作会社が脱税で逮捕されていることを話したりしました。これもインパクトはあったかな。

 

そんな感じであとは先生と生徒の感想を待つのみです。

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