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2020年12月31日2021年03月03日

その他

使命

こんにちは、世田谷区で税理士をしている井戸川です。

今回は前回の経営理念に引き続き、使命についてお話します。

1.使命

会計税務を通じて、クライアントの社会的・経済的評価を高め、持続可能な事業活動をサポートします。

 

2.社会的評価と経済的評価

持続的な組織運営をしていくためには何が必要となるでしょうか?

私は社会的評価と経済的評価という2つの軸を挙げさせていただきました。

 

通常、数字で表されて評価がわかりやすい売上や利益といった経済的評価に偏りがちですが、

売上だけ、利益だけあげれば良いという考えは、今後通用しなくなってくるでしょう。

 

例えばアメリカでは、株主資本主義からステークホルダー資本主義への転換の声があがっているのはご存知でしょうか。

環境破壊やブラック労働などさまざまな社会問題の表出は、合理主義、利益至上主義を良しとしてきた結果です。

そこで、自社の利益ばかり考えるのではなく、ステークホルダー(利害関係者)にも配慮した経営を行っていかないと、

持続的な利益をあげられない(持続可能な組織を作れない)というのが、ステークホルダー資本主義の考え方です。

短期的思考から長期的思考への転換ともいえるかもしれません。

 

これは日本でも同様だと思います。

というよりも、日本では昔からステークホルダー資本主義の考え方が根付いていたはずです。

江戸時代から明治にかけて活躍した近江商人は、

「三方よし」(売り手良し・買い手良し・世間よし)

というまさに利害関係者みんながプラスとなるような理念を掲げていましたし、

現代の著名な経営者である稲盛和夫氏は、京セラの経営理念に

「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること。」

を掲げ、従業員と社会にフォーカスしています。

 

このように、持続可能な事業活動は、

社会性と経済性を兼ね備えてこそ成り立つことであると私は考えています。

 

3.使命に込めた想い

少し長くなってしまいましたが、

要するに、結果として利益がでていることは重要なことではあるけれども、

そのプロセスにおいて、従業員が満足しているのか、顧客が満足しているのか、

そして社会も満足しているのかというさまざま視点も非常に重要なのではないかということです。

経営理念であげた「well-being」という考え方を組織に当てはめた場合には、今述べてきたような話になるでしょう。

また、組織というのは、つまるところ個々人の集まりや繋がりでできています。

そう考えた場合、組織に関わる個々人の「well-being」を考えることこそ、組織の持続的な繁栄につながるのではないでしょうか。

 

私は、社会的評価と経済的評価を両輪としてバランス感覚のある思考をベースに、

そして、使命の文頭にあるとおり、自身の本業であり強みである「会計」と「税務」を通じて、

クライアントをサポートしていきます。

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